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いより通信 vol.239 (2025年01月号)

2025年 人口減への対応

みなさん、新年あけましておめでとうございます。
今年は暦の並びで長期間のお休みとなった会社様も
多かったと思います。
ゆっくりお過ごしになられましたでしょうか。

私は自営業になってからは年末は31日まで働き
年初も3日もしくは4日から出勤しています。

書籍や論文の原稿を書いたり
調べものをしたりするのに、
まとまった時間を取ることができるのは
非常にありがたいです。

年末年始の出勤でたったひとつ困ることが
ランチ難民になってしまうことです。

事務所はオフィス街にありますので
飲食店も会社と同じように
年末はは27日(金)まで
年初は6日(月)からとされている
ところも多いように感じました。

御堂筋沿いのコンビニも閉まっていますし
コーヒーチェーンのお店も閉まっていました。
営業していたスターバックスに観光客など
集中していました。

過去は長期休暇はアルバイトをする学生にとっては
稼ぎ時だったと記憶していますが、
今は、働く人がいないから、お店の営業ができないという
状況に至っているのだと感じました。

少子高齢化で、労働力人口が減少している中で
労働時間数削減が義務付けられるとなると
稼動日数・時間が減って当たり前ですよね。

人でなければできないサービスと
人でなくともできる処理業務など
自社の事業の在り方の見直しを進めるとき
かもしれませんね。

 

1月給与の注意事項

1)労働保険料の分納をされている場合、3期目の納付期限は1月31日です。
2)令和7年1月1日から死傷病報告の提出について電子申請が義務付けられます。
3)令和7年4月1日施行で、育児・介護休業法が改正になります。育児介護休業規程の改定準備を始めましょう。

今月の気づき

先日、厚生労働省による「労災保険制度の在り方に関する研究会」の傍聴に行ってきました。
厚生労働省による研究会での議論の内容については、博士論文を執筆する中で
検討材料として過去の分もかなり読み込んでいますが
リアルの現場に出向いたのは初めてでした。

大阪大学での私の指導教官がメンバーでありますし
博士論文が労災保険制度の在り方を検討する内容ですので
興味深々でお邪魔しました。

研究会のメンバーは当然ですが、労災保険制度に関する論文を
書かれている先生方ばかりでした。
先生方が書かれた論文も読ませていただいているので
この先生はこうした考えを持たれているんだななど
耳から入っている情報に自分の脳が反応する
心地よい時間を過ごすことができました。

自分自身は頭で考えていることはあっても
論拠を示すことができなかったり
文字に書いたり、言葉で伝えることが
スムーズだとは言えません。

法改正につながる議論に参加できる先生方との
大きな違いを感じました。

ただ、我々は法律が使われる現場を知っています。
自分に足りないことは補填する意識を持つことのみならず
同時に自分にできることをより高めることも大事だと思いました。

自分自身が大学院に通うことを決めた理由でもありますが
私は人は、接する人から刺激を受けて、
自分の足りないところを知り、
努力する意識を持つと考えています。

すごいなと思える人に出会ったときに
自分のことを卑下しなくとも済むように
日々努力を重ねたいと思います。

 

(2025年01月発行)

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