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いより通信 vol.217 (2023年03月号)

新人の受け入れ方

みなさん、こんにちは。
社労士の井寄です。

3月に入りました。
年度末でお忙しくされている方も
多いのではないでしょうか。

年度末で退職される方からのご挨拶を
何名からかいただきました。
みなさん、有給消化してから退職されるため
2月のうちに最終出勤日を迎えられるんですね。

その中にご連絡をいただく直前まで
一緒にお仕事をさせていただいた
クライアント企業の方がおられました。
今後お目にかかることもなくなるかのかと思うと
さみしい気持ちになりました。

他方、独立開業前のクライアント企業の担当者さんたち
(私も含めて当時の勤務先からは全員退職済み)とは
15年が経過しても、プライベートでお付き合いがあります。

我々は、会社様の人事部の方と一緒になって作業し
問題が発生したときに解決に向けて一緒に知恵を絞る
仕事をしていますので、
勝手に会社の一員になったような気持ちになっています(笑)


一緒に仕事をさせていた方がどうされているのか
気になりますので、お付き合いが続くとありがたいと感じています。


さて、去る者あれば来る者あり、で
4月から新卒採用もしくは中途採用で
メンバーが増えたり、
社内の異動でメンバーが入れ替わったりする季節です。

メンバーが変わると社内の空気が変わるので
気持ちいいですね。

これまで当たり前でやっていたことについて
社外や他部署から来たメンバーから
「なぜ、この作業(もしくは工程)が必要なのか?」という
疑問が出たときは業務改善のチャンスです。

意外と「これまでもそうしてきたから」
「前任者から引き継いだから」という理由だけで
無駄な作業を続けていることはありませんでしょうか。

知らない人に何かを教える、伝えることは
自分の棚卸にもなりますし勉強になります。

ぜひ、新人を通じて、職場に新しい風を吹き込んでみてくださいね。

 

 

3月給与の注意事項

3月・4月と社会保険料率の変更が続きます。給与計算の際はご注意ください。
(健康組合の保険料率は個別にお問い合わせください)

1)2023年3月以降の協会けんぽの保険料額表が公表されています。

2)2023年4月以降、雇用保険料率がアップします。

3)2023年4月以降、従業員数が1000人を超える企業は男性の育児休業取得率等の公表が義務付けられます。
 

今月の気づき

2月中旬に、大阪市男女共同参画センター主催による
働きやすい職場つくりのセミナーの
講師を務めさせていただきました。
 

ここ数年、大学院での研究活動で時間がとれないこともあり、
顧問先様の企業内研修を除いて
講演依頼はお断りしていたので、久しぶりの登壇でした。

テーマは「職場のハラスメント防止」と「男性育児休業ー改正育児・介護休業法」の
2本立ての構成で、「ハラスメント防止」は臨床心理士の先生がご担当で
私は「育児休業」の方をを担当させていさせていただきました。

臨床心理士の濱田智崇先生は、「男の悩みホットライン」を開設されており
ご自身も子育て中で、育児をしている男性の会なども主催されているとのことでした。

濱田先生は臨床心理士の視点からアンコンシャスバイアスによって
「職場で男性に求められる役割」「社会で男性に求められる役割」の
プレッシャーで苦しんでいる男性もいることなど、
お話くださいました。


我々や弁護士さんがハラスメント防止研修をすると、
「裁判例ではどう」とか、「パワハラ指針だとどう」とか
ちょっとギスギスした内容になってしまいがちです。
濱田先生のお話は、人間の心理の内側に入って考えるもので、目からウロコでした。

職場での人間関係の改善のためには、
人を人として捉え、その人がなぜそのような行動に至るのか
口にした言葉の真意を慮る視点が必要だと感じました。

他方、私の話は、一転して、超実務視点の
「育児休業の手続きでミスらないように!」という内容でしたので、
濱田先生から「会社って大変なんですね」という
ご感想をいただきました(苦笑)

ともあれ、よい機会ををいただき、楽しい時間でした。
たまには「違うこと」をするのも大切だなと感じました。

 

(2023年03月発行)

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