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いより通信 vol.154 (2017年12月号)

パワハラと言われない指導方法とは

みなさん、こんにちは。
社労士の井寄です。

今年もあと1か月になりました。
月日が流れるのは早いです。

さて、11月終わりから12月にかけて
某企業にて、ハラスメント防止研修の講師を
務めさせていただいております。

同社での研修は今年で3年目になります。
今年はパワーハラスメントに焦点をあてた
内容としています。

パワーハラスメントは、業務上必要である指導との
明確な線引きが難しく、加害者とされる上司と
被害者となる部下の見解の相違が生じやすいのが
特徴です。

いじめ・嫌がらせに関する労働相談件数は毎年増加傾向です
ストレス社会においていじめ・嫌がらせが実際に増えているのか
もしくは、職場での出来事をいじめ・嫌がらせとして受け止める人が
増えているのか、統計調査からは定かではありませんが
いずれにせよ、「いじめ・嫌がらせを受けた」と感じる人は
職場でなんらかのストレスを抱えていることには違いありません。

職場での過度のストレスは精神の健康被害につながります。
企業側としては、業務上必要な指導であったとしても
指導方法を工夫する必要があります。

自分の言い方、指導方法は相手の人格否定につながるものではないか
自分の言動を客観的に考えてみることが大切です。
「自分はそう育てられてきた」「このくらいは社会人なら当たり前だ」という
自分基準でものご物事を考える習慣から脱出しましょう。

また指導を受ける側も、「やりすごす」という意識を持つことも大切です。
相手との距離を縮めすぎると、言葉を重く受け止めすぎることにも
つながります。発せられた言葉を額面通りに受け取るのではなく
自分に取り込む際に、もう一度整理して必要な情報だけにするなどの
意識を持ってみたらいかがでしょうか。

指導する側にも、指導を受ける側にも共通する認識として
「他人を変えることはできない。変わることができるのは自分である」と
いうことです。

指導をしても伝わらないのであれば
言い方を変える、やり方を変える、指導者を変えるなどの
方法が考えられます。
指導を受ける側は、少し視点をずらして
自分と相手のやりとりを客観的に眺めて
言葉の内容を冷静に分析してみるという方法も考えられます。

ハラスメント研修で、事例分析を参加者のみなさんに
していただくと、「こんなことは昔は日常茶飯事だった」という世代と
「こんなことはドラマや小説の中での出来事で絵空事だ」と
感じる世代に分かれる傾向が見られます。

同じ職場で時間を過ごしていても
違う価値観を持っているのです。
そのことを認識した上で職場の周りの人との
接し方を考えるようにしてくださいね。




 

12月給与の注意事項

1)年末調整業務をしましょう。平成30年度より税法上の扶養親族の所得の基準が変更になります。

2)冬期賞与の支給がある場合、賞与支払届の提出をお忘れなく。

今月の気づき

11月は経営者仲間の男性の結婚式がありました。
すごく綺麗で従順な奥様で、ご本人たちもご家族も
とっても幸せそうでした。

参列者も普段色々な場でご一緒させていただいている
経営者のみなさんです。みなさんです。
講演をする機会が多いみなさんですので
スピーチも型どおりのものではなく
素晴らしかったです。

こんなにすごいひと達の仲間に入れていただき
自分がその場にいいられることをとても幸せに感じました。

(2017年12月発行)

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