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いより通信 vol.153 (2017年11月号)

働く人のモヤモヤの解消に努めましょう

みなさん、こんにちは。
社労士の井寄です。

2017年もあと2か月になりました。
これから年末調整や賞与計算など
考えるだけで慌ただしいです。

忘年会の予定も順調に埋まっていっており
昼も晩も忙しくなりそうです。

さて、昨年より毎日新聞【経済プレミア】さんで
記事を書かせていただいております。
その記事がYahoo! ニュースに取り上げられることも増え
多くのみなさんにお読みいただいております。

Yahoo!ニュースには、記事をお読みいただいた方の
コメントが入ります。すべてを読んではいないのですが
いくつか読ませていただくと、ご自身が働いている環境に対して
不満を持っている方がこんなに多いのかと驚いています。

短いコメントですし、コメントを入れておられる方の
実際の就労環境や、どのような契約(約束)で働き始めたのかなど
細かい事情はわかりませんが、中には、会社の意図がきちんと伝わっておらず
不満に繋がっているケースもあるのでは・・と感じています。

経営者は自分の会社しか見ていないので
「うちの会社ではそれは当たり前」と考えていることが
新しく入ってきた従業員さんには伝わっていないことが
多くあるのではないでしょうか。


例えば、有給休暇についても、いつまでに、誰に対して申請するのかなど
具体的な手順まで示さないと、従業員さんにとっては
会社に取得の申し出がしにくい、そもそも有給を取ってもよいのかどうかも
わからない、などの不安や不満につながることがあるようです。

さらに、小さな会社でよく見られることですが
経営者の裁量で決めることが多くなればなるほど
その「裁量」が、従業員さんにとってはブラックボックスになります。

賞与の査定や、昇進昇格の査定など、何をすればどうなるか
自分はこの会社で何を期待されているのかなど
面談等を通じて意思疎通をしたり
具体的な数値目標や実績を示した上で
話をすることによって働く人の納得感も高くなるのではないでしょうか。

経営者がよかれと思ってやっていることも
働く人に伝わらなければ意味がありません。
言葉を尽くすこと、さらに自社のこれまでのやり方に
固執しすぎず、世の中の流れを読んで、少しずつでも
新しいやり方・考え方を取り入れることが今後求められます。

ご縁あって一緒に仕事をすることになった従業員さんです。
不平不満を抱えたままではベストなパフォーマンスを
引き出すことはできません。

気持ちよく納得の上で働いてもらえるよう
あと一歩、従業員さんに歩み寄り
「思いを伝える」ことをされてはいかがでしょうか。

11月給与の注意事項

1)年末調整の準備をしましょう。

参考)国税庁 平成29年分 年末調整のしかた

今月の気づき

10月は労働法学会が北海道であり
それを理由に、3泊4日で北海道に行っておりました。

まずは、昨秋に、講演で呼んでいただいた帯広に入って
友人のアテンドで完全放牧で牛を飼っておられる牧場を訪問しました。
女性のみで空港へのお迎えや移動、牧場でのバーベキューを
やりきる行動力にビックリしました。

そこに集まったみなさんとは、東京での食事会でご一緒している
仲間なのですが、食べることを大事にしていて
みんな前向きで元気なところが共通点でしょうか。
ずっと笑っていて、作ってくださるお料理はとっても美味しくて
北海道の豊かな食材に感激しました。

帯広から労働法学会が開催される小樽に移動し
その途中で、教えていただいたレストランでお食事をし
小樽では、お鮨も食べました。

8月から食事制限をしておりましたが
北海道ではそんなことも忘れてたくさん食べました。
(しかし代謝が上がっているからか、トレーニングを続けているからか
体重は増えていませんでした)

年末に向けて、色々とやるべきことが満載で押しつぶされそうになっていましたが
キレイな空気と美味しい食材、素敵な仲間との時間で
リフレッシュできました。

これを糧に年末までしっかり乗り切ろうと思います。
 

(2017年11月発行)

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