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仕事の整理整頓をして働きやすい職場つくりを
みなさん、こんにちは。
新年度に入りました。
今年は昨年と比べて桜の開花が遅れ気味で
大阪でも見頃は今週末くらいになりそうです。
入社式や入学式には、満開の桜は難しいかもですが
新社会人や、新入生のみなさんが
日々桜がどんどん開花していく状況を見て
心なごむことがあればよいなぁと考えています。
さて、政府が推し進める「働き方改革」の実行計画が平成29年3月28日に発表されました。
参考)内閣府 働き方改革実行計画
中でも長時間労働の削減が叫ばれています。
ひとりあたりの労働時間を削減するためには
「人手を増やす」が一番効果的な方法なのですが
今や、どの企業も人手不足の状態です。
特に中小企業は募集をしてもなかなか人が集まらず
応募してきた人も、経験不足の人が多く
以前にように、必要なときに、必要なスキルを持つ人を
採用する、という方法ができなくなっています。
そうなると、やや余剰気味に人を採用しておこうと
皆が考えるため、人材不足により拍車がかかっているという
印象です。
人手が補充できないからと言って
今、いる社員に負荷がかかりすぎると
離職を招くことになります。
「うちの会社は残業はそれほど多くない」というような会社であっても
社員が有休をきちんと取れているかどうか
安心して休むことができる状況なのかどうか確認をしてみてください。
さらに休憩も、決まった時間、きちんと取れているかどうか確認をしてみてください。
経営者が「残業をするな」と言うと、社員は例えば早朝に出勤する、
仕事を持ち帰る、休憩を取らずに仕事をする、ようになります。
子どもの入学式等の行事があったとしても
午前半休だけとって午後から出勤するなど
「自分がいないと周りの社員に迷惑をかけるので休めない」
状況になっているのは、マズイ状況です。
社員ひとりひとりが常にいっぱいいっぱいの状況から
脱出するためには、仕事の整理整頓が必要です。
これまで「顧客満足度をあげるために」当然のようにされていた
サービスは果たして、本当に顧客満足につながっているのか
過剰のサービスの強要は社員の負荷を増やすことになります。
社員の時間は無限ではありませんし
すべてコストがかかっています
仕事の整理整頓は、身の周りを整理するとか
作業工程を見直すなどから、さらに進化させて
「今やっている仕事のゴールのみなおし」から
ぜひ取り組んでみてください。
顧客の求めるものは、貴方に求める
仕事の本質的なクオリティであって
その他は、どうしても必要なものではないかも
しれません。
何が絶対にやらなければならないもので
何はしなくてよいことなのかは、リーダーが現場の声をきいて
指図する必要があります。
実は、それほど仕事を抱えていない社員が
時間つぶしに、仕事をわざわざ作り出しているケースもあります。
新年度に入ったこのタイミングで
仕事の整理整頓をぜひ進めるようにしてみてくださいね。
4月給与の注意事項
1)平成29年度より雇用保険料率が変更になります。
厚生労働省 平成29年度の雇用保険料率について
◆職員さんを募集しています◆
当事務所では職員さんを募集しております。
今のスタッフは全員女性で、家族があります。
家族との時間も大事にしながら仕事ができる職場をめざしています。
今のスタッフが、安心して休むことができ、
かつお客様にもご不自由をおかけしないために
私は研究の時間もきちんと取れるように
スタッフの増員を考えております。
勤務ご希望の方がいらっしゃいましたら
当事務所 問い合わせフォームよりご連絡をください。
今回、社労士資格の有無に関わらず、給与計算・社会保険手続等の
実務経験がある方を募集しております。
<勤務条件>
1)就労日数 週3日以上
2)休日 土日祝 夏期・冬期休暇
3)勤務時間 9時30分から17時30分(休憩1時間) 1日5時間以上で応相談
4)給料 パートの場合 時間給1000円から1400円
社員の場合 経験・勤務時間数等に応じて決定
*勤務開始日はご相談に応じます。
お問い合わせ・ご応募お待ちしております。
お問い合わせ等はコチラより
今月の気づき
お客様の会社で「働き方改革」が進んでいます。
労働時間管理について、いいようにいうと
「社員の自主性に任せてきた」ですが
実状はきちんと管理をしていない、という
ケースも見受けられます。
製造業の工場のように、機械を動かして
皆で一斉に残業をし、残業の成果として
製品がいくつできました、というのであれば
わかりやすいですが(製品の納期も管理していれば
その日中にその加工をしなければならないかどうかも
判断ができますし)
それ以外の業種では、そもそも作業の進捗状況が
社員の人しかわかっていなかったり
小さな会社では「自主性に任せる」としか言いようが
なかったのだと思います。
ただ、そうなると、仕事をどんどんやりたい社員さんは
休日も深夜も気にせずに仕事をすることになり
加齢に伴い身体を壊すリスクも高まりますし
家族から会社にクレームがやってくることになります。
会社として、社員にきちんと休んでもらおう、
月30時間程度の残業は仕方ないが
なるべく早く帰ってもらい、家族との時間も大切に
してもらおう、という考えにシフトしているように感じます。
コンプライアンス重視の大企業から見ると
「働き方改革」でも何でもないかと思いますが
できることからコツコツと取り組んでいこうとされている
小さな会社の経営者のみなさんのお手伝いを
させていただけることが喜びです。
小さな会社は経営者と社員さんとの距離が非常に近く
経営者の思いはそのまま社員さんに伝わります。
「この会社で働いてよかった」と社員さんに感じてもらえるよう
我々もアドバイスをさせていただきたいと思います。
(2017年04月発行)