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社員の健康管理、できていますか?
みなさん、こんにちは。
12月に入りました。
12月と聞くだけでせわしない気持ちになりますね。
私が住む大阪も一気に気温が下がりました。
しかし寒いからといって着込むと
電車の中で暑い思いをすることになりますし
体温調整がむずかしいです。
できるだけ薄着で・・と思っていると
大学の講義中に鼻水がでてきたりして
大人なのに恥ずかしい思いをしています。
関西大学の大学院のときは、どの部屋ももれなく
空調が効いており、「部屋の中は温かい」ものだったのですが
大阪大学は、講義棟や講義室によって空調の効き具合が
まちまちで、寒い部屋もあるのです。
国公立の大学と、私立の大学での環境格差を感じる一面です(笑)
さて、年末年始でお忙しくされているとは思いますが
みなさんの職場では、社員の健康管理はしっかりできていますか?
社員の健康を守るために会社がやらなければならないことは
次の3つです。
1)長時間労働の抑制→残業・休日出勤の削減+有給休暇取得促進
2)職場環境の整備→ハラスメントの防止策・何をすればどうなるか未来が見える処遇
3)健康診断の実施・社員への声掛け
1)長時間労働の抑制
今、世間では長時間労働に対して激しくパッシングされています。
社員の残業や休日出勤を減らし、有給休暇を取れるように
何らかの対策はとられていますでしょうか。
労働時間の短縮をするためには掛け声だけでは難しく
業務の見直し、さらに人員の補充が求められます。
外注の活用も、労働時間の削減には効果的です。
できていない会社は、「やらねばならぬこと」の意識の上で
何ができるか、何をしなければならないのかを考えてみてください。
その際に形から入るのは絶対にやめてください。
「形」というのは「ノー残業デーの実施」「午後〇時強制消灯」
「部門ごとに必ず月〇日の年次有給休暇を取得する」などです。
業務フローのみなおし、人員の再配置をしないままに
これらの「形」だけを整えると、例えば「有給休暇の消化率は上がったけれども
休日出勤の日数が増えた」というような現象が起こります。
2)職場環境の整備
人間関係がギスギスした職場では、社員の健康を守ることはできません。
「ハラスメントの防止」ということで「やってはいけないこと」で
社員をしばるよりも、「相手を一人の人間として認める。尊重する」文化を
会社に根付かせることからスタートです。
そのためには、経営者や管理職が自ら、部下と対応する際に
「上から目線」ではなく、「よいところを伸ばす。成長を支援する」という
気持ちで部下に接する必要があります。
私のお客様は小さな会社が多いのですが
経営者の姿勢や生き方が、職場の環境つくりに
影響を与えていると感じます。
すなわち、経営者に人間的な魅力があれば
「その人についていこう」と思う社員が増えます。
信奉者がリードすることで職場がまとまりやすくなります。
「信奉者」がおらず、経営者だけが旗を振っている会社は
なかなか社員との溝が埋まらないように感じます。
3)健康診断の実施・社員への声掛け
定期健康診断の実施は、労働安全衛生法で
会社に義務づけられていますが、小さな会社ではいまだに
健康診断を実施していない会社もあります。
健康診断は必ず実施してくださいね。
「俺は病気になったことはない」
「若い社員ばかりだから大丈夫」は
実施しない理由にはなりませんので。
さらに!健康診断さえやっていればよい、というものでは
ありません。社員ひとりひとりの顔をみて、体調が悪そうであれば
帰らせる、休ませるなど、声掛けをぜひおこなうようにしてください。
***
大阪大学大学院では、業務が原因で精神疾患を発症してしまった
労働者への対処を研究したいと考えています。
過労自殺の判例を多く読んでいると、上記3つの配慮をしていれば
自殺を防止できたのでは・・と思われるケースが多くあります。
「これまで大丈夫だったので、問題ない」ではなく
健康な人もより健康に気持ちよく気持ちよく働くことができるように、という
視点で、新年を気に、一度見直しをしてみてくださいね。
12月給与の注意事項
1)年末調整の時期です!
社員および税法上の扶養親族のマイナンバーの収集が必要になります。
参考)国税庁:「平成28年分 年末調整のしかた」
2)賞与の支払いがある場合、賞与支払届の提出をお忘れなく
今月の気づき
11月末に、北海道の帯広市で「女性社員の活用法」のタイトルで
セミナーをさせていただきました。
東京より北でセミナーをさせていただいたのは初めての経験でした。
大阪から帯広には直行便がないため、羽田で乗り換えての移動でした。
(1時間+1時間半)
私が訪れた2日間は気温は低かったですが
(マイナス2度から2度くらい)雪はなかったので
通常の靴で大丈夫でした。
空気は冷たかったですが、人は温かくて
講演の時間配分を間違えて
質問タイムも名刺交換タイムもすべて
使い切ってしまったんですが・・(苦笑)
長時間にも関わらず熱心にきいていただき
講演のあとも質問をいただいたり
書籍もたくさんお買い上げいただき
感謝、感謝です。
大学に行き始めてから、講演も積極的には受けておらず
新規のお客様も受けられない・・となると
大阪に引きこもり、旧知のお客様とだけ接することになります。
それはそれで居心地がよいのですが
でも、知らない土地で、それぞれ悩みや今後の事業展開への
思いを抱えておられるのを、実際に会って聞いていると
もっと自分でお役に立てることがあるのでは・・と感じました。
そろそろ人生も終盤にさしかかり
ここ数年は、棺桶に入ったときに
「やり残したことはない」と思って
あの世に旅立てるように・・とだけを考えて
日々行動をしています(笑)
時間に限りはありますし
体力にも限界がありますが
もっともっといろいろなひとに出会って
お話をお聞きしたい、困っている方のお役に立ちたいと
思った次第です。
年が明けたら2年間は博士論文執筆にかなりの時間とパワーを
そそぐ予定にしております。
それと併行してどこまでできるか・・ですね。
私は学者だけではないので理論だけでは
世の人のお役に立つことはできないと考えています。
実践ありきです。
がんばります。
(2016年12月発行)