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「人」としての常識を身に付けることが大切
みなさん、こんにちは。
あっという間に11月に入りました。
2016年もラストスパートです。
本当に時間の経過が早すぎてビックリします。
私が住む大阪も気温が下がってきました。
我々自営業は健康管理が必須ですので
風邪を引かないように「気合」です(笑)
まぁ「気合」というか、
・できるだけ人混みにいかない
・体温調整を小まめにする(薄めの洋服の重ね着をする)
・外出から戻ったらうがい・手洗いをする
・体調が効果気味のときは温かくして水分を補給して早めに寝る
などです。
そんなに特別なことはしていませんが
この方法で自営業になって10年間、寝込んだことはありません
会社員の頃は、胃が痛いとか、風邪を引いたとか
頻繁ではなかったですが、休んでいたのに・・
自分では、やはり「気合」の違いなのかなって思っております。
体力は確実に20代のときから落ちているので・・
今月号で書きたかった「人としての常識」の中に
働く人自身の健康管理も含まれると私は考えています。
つまり、働く=会社に所属をする、ではありません。
働く=労務の提供をして給料をもらう、という仕組みになっていることを
考えると、自分の体調管理をするのも仕事のうちだと思うのです。
もちろん、会社側にも長時間労働を強制しないようにするなど
働く人に対して配慮する必要があります。
部下を持つ上司であれば、体調を崩している部下に対し
声がけをし、場合によっては病院への受診を勧めることも必要でしょう。
しかし、これらのことは、会社としてルールに決めてやるべきことなのか、
というのが最近の疑問です。
上司であれ、部下であれ、自分のあるべき姿、そしてやるべきことを
きちんと認識していれば、会社がヤイヤイ言わなくても
できることではないのか、と考えるのです。
今、大学院で労働法のみならず、民法を法学部の講義で勉強をしています。
不法行為の過失の判断の際に「信頼責任」という考え方があります。
(潮見佳男 『債権各論Ⅱ 不法行為法 第二版』(新世社、2016年)29頁)
「共同体社会において、共同体の構成員である個々人は、
互いに他者が合理的な行動をとるであろうと信頼して生活を営んでいるので
あるから、個々人は互いの信頼を裏切らないように行動しなければ
共同体社会はうまく成り立っていきません。
そこで、国家は、こうした共同体社会の信頼を裏切る行動をしないように
個々人に対し対し社会生活を送るにあたりとるべき行動を義務付けているのです」
労働基準法は、弱い立場とされている労働者を守るために
国家が会社に対して、労働条件を定める際の最低基準について定めた法律です。
会社と労働者との契約関係は、労働契約法に定めがあります。
労働契約法では労働者と使用者(経営者)は、対等な立場における合意に
基づいて契約を締結するとあり、私的自治の原則に従い
自主的な交渉の下で労働条件の決定・変更を行うとされています。
その交渉をしたり、実際に働く中で、「就業規則にダメだと書いているからダメ」
「就業規則に休むことができる、と書いているから休む」、ではなく
共同社会がお互いの信頼関係の上に成り立っていることをベースに考える力を
身につけることこそが現在社会に必要だと考えます。
すなわち、それぞれが現場でやってもいいこと、悪いことを判断できる力を養う
ことが求められます。
例えば、「パワハラと言われるのが怖くて部下に何も言えない」は
上司として失格です。
どこまで業務命令として部下に指令ができるのかを判断する力が必要なのです。
共同体社会に生きる仲間の信頼を裏切らないために
ひとりひとりが自立した社会人として
判断し行動することができるようになれば、
働きやすい職場になるのではないでしょうか。
人としてどう生きるか生きるか
経営者もはたらく人もそれぞれ
考えることができれば
より人間らしく働くことができる
職場になると考えるのです。
11月給与の注意事項
1)年末調整の準備をしましょう
■国税庁 平成28年分年末調整の仕方
*マイナンバーの取扱いについてはコチラ
2)平成29年1月1日より育児介護休業法および男女雇用機会均等法が改正になります。
育児・介護休業規程の変更の準備をしましょう。
■参考)改正法対応 育児・介護休業規程例(石川労働局)
今月の気づき
今年の春から、毎日新聞【経済プレミア】さんという
WEBサイトに記事を書かせていただいております。
>>>こちら
投稿した記事が数度、ヤフーニュースにも取り上げられ
関西ローカルでしたが朝日放送の番組の
ハラスメント関連のコメントを求められるなど
波及効果がありました。
もちろん、大学の先生や、息子の塾の先生など
ホントにたくさんの人にお読みいただき
ご感想をいただいております。
書籍を1冊通読するのは大変ですし
何冊も出版していると、最近は知り合いでさえ
感想をくれることは少ないのですが
ネットニュースはすぐに読むことができるので
「読みましたよ」と言われることも多いですし
感想も一言でもらえるので、ありがたいです。
4月から9月まではハラスメント関連の記事を書いておりましたが
11月からは時事の労働関係のネタを、実際の現場に落とし込んで
お伝えしていきたいと考えております。
よろしければ、ぜひお読みくださいね。
(2016年11月発行)