いより通信:タイムリーな社会保険情報・助成金情報労務相談事例などを発信中!
2016年は大人の関係で
みなさん、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
今月のいより通信は事務所として仕事始めの1月5日に配信させていただいております。
(原則月の第一営業日が配信日です)
2016年は株価大幅下落で幕開けになりましが
昨年からエコノミストが言っていたことですので
「あ、やっぱり」という感想です。
何が起こっても、仕事がゼロになってしまうということは
そうそうはないかと思っています。
どんな環境でも耐えうる強い体制つくりが大切だと考えています。
昨今「ブラック企業」という言葉が蔓延し
労働条件に対して世間の厳しい目が投げかけられる風潮になっています。
言い方を換えると、会社側だけが悪者のような見方・論調となっています。
もちろん、労働者の健康被害を誘発するような休日なしでの長時間労働や
最低賃金を割るような低賃金で働かせるなどは論外ですが
そもそも、労働契約というのは、労使が対等の立場における合意に基づいて
締結がなされるものとされています。(労働契約法3条)
労働基準法が制定された時代は労働者は弱者とされ
経営者は資金力も情報力もある強者とされたため
労働者が保護される法律となっています。
ただ、現在は、労働者にも十分情報が行き渡り
何かあれば労働基準監督署に相談に行ったりすることもでき
労働者は必ずしも弱者ではないと考えます。
世界経済が後退の局面を迎えた今
経営者と労働者が手を携えて生き残っていくという
意識が必要なのではないでしょうか。
労働契約とは、労務の提供に対して賃金を支払うという契約です。
労働時間に対して賃金を支払うという契約ではありません。
自分が求められている労務とは何なのか。
何を為すことで自分はその対価である賃金を得ているのか。
働く人は自分が履行すべき債務を意識した上で
労務の提供をすべきだと考えるのです。
経営者側も働く人に対して何を求めているのかを
言葉にして伝えるべきですし、もし期待している成果が得られない場合
それが個人の能力不足なのか適性不足なのか
組織の問題なのかを見極め、働く人が力を発揮することができる環境を
整えるのがその役割ではないでしょうか。
2016年は、経営者も労働者も
「自分だけが得をする」
「相手から搾取する」
「できるだけ自分は楽をする」
「何かあったとときは相手を責め立てる」
「自分は何もせず相手に依存する」
ことを考えるのを止め、外部や社会情勢、世界に目を向けてみてください。
そうすれば労使は対立関係ではなく
「同じ釜の飯を食う運命共同体」であることがわかるはずです。
双方が大人になり、経営者側はより短い労働時間で
高い賃金を支払うことを目標にしてみてください。
他方働く人は、短い労働時間でより付加価値の高い成果が出せることを
目標にしてください。
目指すところは同じですので、どうすればそれが実現できるのか
ぜひ知恵を絞ってみてくださいね。
今後は「ラッキー」「たまたま」でうまくいくことは少なくなると感じています。
知恵を絞って強い土台をつくっていった企業が勝ち残ります。
目の前のことをとりあえずやりすごすことだけを考えずに
永続企業になるべく、やるべきことをしっかり意識した上で
地に足をつけてやっていきましょう。
1月給与の注意事項
1)給与支払い報告書の提出期限は2月1日です。
2)納付特例を受けている場合の源泉所得税の納付期限は1月20日です。
3)労働保険料の分納をしている場合、第3期の納付期限は2月1日です。
4)雇用保険の届出の際にマイナンバーが必要になります。
今月の気づき
みなさん、年末年始はどのようにお過ごしでしたか?
今年は暖かい日が続き過ごしやすかったのでは?と思います。
私は年末はいつものように31日まで仕事をしていました。
正確には28日までが業務で29日以降は
春に発売予定の単行本の執筆をしていました。
年が明けてからは3日間、家族とおせち料理(購入したもの)を
食べたり、初詣に行ったり、さらに大掃除をしたり(笑)して
フルで家事活動をした結果、「早く仕事に行きたい」と感じたというのが
結論です(笑)
普段、外に出て仕事をしており、さらに職員さんたちが帰ったあとや
休みの日はひとりで事務所にいることが多いので
家でずっと誰かといて、「おなか空いた」とか「ティッシュ取って」とか
常に誰かに何かを命じられる生活ってマジ無理だと改めて感じました(笑)
今年もバタバタしそうですが、昨年に引き続き業務の効率化に努めます。
システム化、アウトソーシングで社内の手を使わなくてもよいことを増やしたいと思います。
昨年末 初めて年賀状の宛名印刷をアウトソーシングしたんですが、
すごく楽で時間にも余裕ができたので、所内で手間取っている業務につき
「こうあらねば」という思い込みを捨てて、みんなが楽になるようやっていきたいと思います。
(2016年01月発行)