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「自分にとっての当たり前」を見直してみよう
みなさん、こんにちは。
早くも2015年の前半6か月が終わりました。
私は5月のパリ行きに向けての段取りと
年初の修士論文の提出、そして修了式と
本当に濃度が濃い半年間でした。
今年のテーマである業務の効率化を粛々と進めておりますが
年度更新と算定基礎届の作成という壁に阻まれ
2015年後半に持ち越されることとなりました。
マイナンバー制が導入されるタイミングに合わせる形になったのも
何かのご縁でしょうか。
今年、大学院博士課程後期に入学が叶わなかったのも
まずは事務所の効率化を進めよ、という神様からのお告げだと信じて
粛々と作業を進めていきたいと考えています。
さて、修士論文のテーマが「メンタルヘルスによる私傷病休職の復職の可否判断を
めぐる問題」だったのですが、職場での精神疾患発症の原因のひとつとされる
職場での人間関係やいじめをなくすためのハラスメント防止セミナーの
ご依頼を今年は多くいただいております。
研修をされている会社は毎年定期的に行っているところが多数です。
一定規模以下の会社が、技能系の研修以外はほとんど手つかずなのと対極で
私のところに講師依頼をいただく会社では、毎年研修をされているところが多いです。
毎年研修となると「ハラスメントの定義」を話しても
従業員さんからすれば「聴いたことがあることの確認」となってしまいます。
セクハラについては、事業主が高ずべき措置もハッキリしており、
セクハラかどうかの線引きについてもわかりやすいですし
研修を重ねているような企業であれば、明らかにセクハラという
行為はほとんどないように感じます。
(すなわち疑われるようなことはしない、が徹底されている)
それに比べて、パワハラについては、指導との境界線につき
悩んでいる企業が多いと感じます。
指導は業務運営上必須のことであり、上司と部下との
接触は日常的に行われていることだからです。
ハラスメント研修をしていて感じることは
ハラスメント問題解消のための一番の特効薬は制度をつくることでも
罰則を強化することでもなく、地道なことですが
ひとりひとりが気持ちの持ち方を少しずつ変えて
自分の価値観でしか物事を見ることができない状態から
脱出することだと考えるのです。
そのためには「働きやすい職場環境は自分達が作り出すもの」を
強く意識して行動に移す必要があります。
そのためには、異なる世代・異なる立場の人との意見交換などを
積極的に行い、そして一緒に仕事をするパートナーの視点で
モノを見てみるというのもひとつの方法です。
さらに、インターン生の受け入れなどを行っている企業では
そういった第三者の視点で、職場で気づいたことを
挙げてもらうというのもひとつの方法です。
実は、私の事務所にも、今、短期でお手伝いを
お願いしている人がいます。
彼の視点で見た事務所の様子や、
私の職員さんへの指示の出し方について感じたことを聞いて
気づいた点がいくつもありました。
自分の行動・言動は、
自分にとっては当たり前のことになっているので
大きな問題が起こるまでは、改善しなければならない、とは
なかなか思わないものです。
さらに小さな会社の経営者であれば
誰も意見を言ってくれない場合もあります。
「自分にとっての当たり前」を他人の視点を取り入れることで
当たり前じゃなくすることから、他人との融合が始まるのではないでしょうか。
ひとりひとりが、隣の人と一歩歩みよることで、ひずみが生まれにくい
職場環境になっていくと感じるのです。
7月給与の注意事項
1)平成27年度労働保険料申告、および 算定基礎届の提出期限は7月10日です。
2)4月昇給の会社は、社員の社会保険料の随時改定に該当していないかどうかの確認をしてください
3)賞与の支払いがある場合は、賞与支払届の作成・提出もお忘れなく
4)今年10月からのマイナンバー配布に備えて、居住地に住民票を移すよう社員にアナウンスをしておきましょう。
(住民票の住所に通知書が発送されます)
今月の気づき
今年に入ってから、来年の大学院博士課程後期受験に備えて
ドイツ語の勉強を始めました。
月曜日が勉強会の日ですので、日曜日は本来はその予習に充てたいのですが
6月は、業務でいっぱいいっぱいな感じでした。
ドイツ語を読むのは、現役女子大生のとき以来ですので30年ぶりです(笑)
大文字で始まる単語は名詞で、定冠詞は女性名詞、男性名詞などによって
変化する、など、若いときに勉強をしたことは、使わなくても覚えているものなのですね。
しかし、「うろ覚え」」状態で、文法が全く思い出せません。
『大学1・2年生のためのすぐわかるドイツ語』なる本を買って
参考にはしてますが、ビックリするくらい頭に入りません。
しかし、このままで終わるわけにはいかないので
8月にドイツ語の集中コースを受講する予定にしています。
4週間にわたって、週5日間(お盆休みもなく)毎日10時半から13時半まで
ドイツ語の勉強です。
執務時間が午後のみになってしまいますが
仕事と調整しつつやってみようと思っています。
我々の業界はマイナンバー制度の導入で,対応に追われバタバタしております。
今後は、そういう制度改定に対する体制をきちんととって、
どんどん処理業務を受けることができる大手事務所と、
社労士個人の高い判断能力にお金を払いたいと考える少数のお客様に
オーダーメードの対応をしていく事務所とに分かれるように感じます。
私は後者をめざしています。
「なんで今さらドイツ語?」と聞かれることも多いですが
理由は、今後の研究で読みたい資料が出てきたときに
「読めない」という場面を回避したいからやります。
頭を使って考える訓練にもなりますし。
年明けの受験に備えて研究計画書も今度こそきちんと作って臨みたいと思います。
お
(2015年07月発行)