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いより通信 vol.122 (2015年04月号)

異なる価値観を持つ従業員との共生をめざす

みなさん、こんにちは。
大阪は桜が咲き始め、随分暖かくなりました。
そろそろ日傘が必要になりそうな日差しです。

新年度が始まりました。
私の事務所がある北浜・淀屋橋界隈も、列を連ねて歩く
新入社員のみなさんの姿を見かける時期になりました。

私が新卒で入社して勤務していた会社も毎年新卒での定期採用を
している会社でした。
私が入社して3年目のときに始めて「中途採用」を採用したのですが
それまではずっと新卒採用のみでした。

新卒採用のみだと、社員の階層が美しくなります。
勤続年数と年齢は比例していることが多く、
年下の上司が出現することもありますが、
自分の5年後10年後のプランも描きやすく
「同期」はライバルでもあり、悩みや価値観が共有できる仲間でもありました。

しかし、今の世の中で新卒採用、正社員のみという構成の会社は稀です。
多くの会社では、契約社員、派遣社員、パート社員など、様々な雇用形態の社員が
同じ職場で仕事をしています。
同じ正社員であっても中途採用で入社している人もいて
「同期」という感覚は薄れ、社員の階層はバラバラになります。

仕事に対する意識も、所属する会社に対するロイヤリティも異なる社員を
うまく使いこなすにはどのようにすればよいのか、管理職は頭を捻らなければ
ならない時代になっています。

一昔前のように、管理職が旗を振って、「俺についてこい」で皆がついてくるような
時代ではありません。
どちらかと言うと、個々にどうしたいのかをヒアリングし、仕事のやり方についても
個別に指導することが求められるようになっています。

高い目標を掲げて自分でどんどんやっていくのが好きな人がいれば
マニュアルを見ながら小さな一歩を積み重ね、すべての段階について
「承認」をしてもらいたい人もいます。

まさに管理職受難の時代。「自分のときはこうだった」は通用しません。
どんな形でボールを投げれば相手が受け取り、そして投げ返してくれるのか
社員ひとりづつに対して個別の対応が求められているのです。

厳し過ぎる指導は「ハラスメント」と捉えられてしまう危険もはらんでいる中で
異なる価値観を持つ従業員をどう育てていくのか。
管理職の手腕が試される時代になっています。
ぜひ「育てる」という意識を持って取り組んでみてくださいね。

4月給与の注意事項

1)平成27年4月保険料(5月納付分)より健康保険料率および介護保険料率が変更になっています。
 

詳細はコチラ>>協会けんぽホームページ

 

2)平成27年4月以降の雇用保険料率の変更はありません。

詳細はコチラ>>厚生労働省ホームページ

 

3)平成27年度年度更新に向けて平成26年4月より平成27年3月に支給された給与・賞与の集計を行いましょう

 

今月の気づき

私事ですが、2月、3月は中学を卒業する息子、高校を卒業する娘に加え
大学院を修了する私(笑)で、毎週のように卒業式がありました。

 

ARY70710.jpgのサムネイル画像

 

 

さらにその前には、息子の高校受験→発表→学費の納付、
秋にAO入試で進路が決まっていた娘の学費の納付
さらに私が受験していた大学院博士課程後期の発表(残念ながら不合格でした)もあり
行事とお金の支払いでアタフタしているうちに世間は春休みに入っておりました。


仕事の方も年度末ということもあり、バタバタしていてまったく気が回らなかったのですが
本当は家族旅行を計画すべきだったと激しく後悔しております。
フェイスブックを見ていて知り合いの経営者のみなさんが家族サービスを
されているのを見て、あっと思ったのですが時すでに遅し。
4月に入ったら子ども達も入学式があり、学校が始まるので旅行はお預けになりそうです。

でも親が連れていかなくても、娘の方は友達と東京に卒業旅行に行ってましたし
息子も日帰り旅行を友達と段取りして出かけておりました。
「親がなくとも子は育つ」とは、まさに我が家のことを言っているんだなぁと
改めて感じた次第です。

4月からは2年ぶりにに学校のない生活となる予定です。
仕事に集中して学んだことを実務でバンバン活かしていきたいと思います。

 

(2015年04月発行)

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