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社員の正しい使い方
みなさん、こんにちは。
私が住む大阪はとんでもなく暑いです。
今年は日傘をうまく使えておらず
すごく日焼けをしています。
事務所から自宅に直接帰る日が少なくて
朝 自宅から出るときに差していた日傘は事務所に置き去りになり
翌朝 自宅から事務所に向かうときはほとんど日傘がない状態です。
紫外線と、化粧を落とさずに寝てしまうことがお肌には大敵なのに・・
今からでも気をつけたいと思います。
さて、経営者のみなさんと集まって話すことは、社員のことばかり。
特に、自らも第一線のプレイヤーである経営者は
社員とのあまりの温度差に悩まれている方が多いようです。
事業のアイデアはいくらでも浮かんでくるのに実行部隊がいない、という
話をよく聞きます。
新規事業のみならず、既存事業についても、担当者の退職で
ガクっと仕事のクオリティが落ちてしまうなど、
「やっぱり人だよねー」という話に常になるのです。
しかし、市場に「いい人」が浮遊していることはなく
小さな会社にでも応募してきてくれる人材の中から選んで
育てていくことになります。
育てるといっても、素材の善し悪しはあると私は考えています。
イワシは鯛ではない・・というか
世界で誰もが知っているような超巨大企業の経営企画室の若手のみなさんと
お食事をしたことがあるのですが、頭の回転の早さにど肝を抜かれました。
仕事の話ではなく、プライベートの食事の場だったのですが
話題が豊富なだけではなく自らの「視点」もきちんと持たれており
こんな人達が集まるからこそ超大企業になることができるのか・・と感銘を受けました。
このレベルの人が来てくれたら、うちの事務所も日本で名だたる事務所に
躍進できるのでは・・と一瞬考えましたが、経営者の器の大きさでしか
人は使えないと思うので、恐らく使い切れないか、
社員に見捨てられるパターンになると思い直したのであります(笑)
非のうちどころがない人なんて、そうそうはいません。
よいところ、悪いところ、得意なこと、不得意なことがあって当然です。
会社として「ここだけはやってほしい」「この思いだけは共感してほしい」
というラインを決めたら、あとは悪いところにばかり目をやって責め立てるよりも、
よいところをどんどん使う方法を考えるべきですよね。
例えは悪いですが、イワシを美味しく食べる料理方法を考えるのが
経営者の仕事なのかなぁと思います。
「協調性がない」「仕事をいつまでも覚えない」「仕事が雑」・・・
だから、辞めさせて新しい人を雇いたい、
というご相談を受けることも多いですが、
まずは今やってくれていることに目を向けてください、と
お伝えしています。
新しく採用しても、またゼロからの教育になり、
今の困った社員が当然に出来ることも新しい人はすぐにはできません。
「社員の正しい使い方」を考えていきたいですね
8月給与の注意事項
1)4月昇給や、通勤費の変更で、社会保険料が随時改定になった社員について、社会保険料が変更になる月となります(翌月徴収の場合)
今月の気づき
平成20年から6年間に渡り、事務所運営を支えてくれていた
職員さんが出産のため退職されることになりました。
私は平成18年に社会保険労務士として自宅を事務所に
独立開業をしたのですが、その後お客様が増え事務処理も増えたので
平成20年に淀屋橋に事務所を移転しました。
私は一人暮らしの経験がなく、事務所は初めての自分の城でした。
彼女は、私が独立前に勤務していた会計事務所の同僚で、
社会保険労務士の有資格者です。
結婚準備のため、会社を退職したところだったので
助っ人をお願いしたのです。
彼女との仕事のはとても楽でした。
一緒に会計事務所で仕事をしていたので
仕事の進め方やファイリング、お客様への対応など、
「あ うん」の呼吸で、お互い何も言わなくても、
仕事があるべき方向にサクサク片付いていくのです。
「価値観」の共有ができているんですよね。
そして、「気付き力」がハンパないので、給与計算でも細かいところまで
見てくださっていて本当に助かっていました。
「任せて安心」というのは彼女のことだなぁといつも思っていました。
ご家庭のこともあり、週2回の勤務でしたが
週2回でも彼女が来てくれることで、
「来てくれる日にコレを頼めばよい、コレを相談しよう」という感じで
一人で困りごとを抱えることはなかったので、すごい安心感があったのですが・・
このたびおめでたいことでの職場からの離脱ということになりました。
彼女がいなくなったあと、本当にどうなるのか心配で、じんましんが出るほどでした。
でも、まだ神様に見放されてはいなかったようで
開業当時に勉強会でご一緒していた社労士の資格者の方に
7月からお手伝いをいただけることになりました。
引継ぎをしてもらいながら、辞めていく彼女が言ったことが
「○○さんが来てくれて本当によかったです。
自分でも意識をしてなかったんですが、自分がいなくなったあとの
事務所のことがすごく気にかかっていたようで
○○さんが来てくれた日から、夜ぐっすり眠れるようになりました」って・・
そこまで事務所のことを考えていただけるなんて本当にうれしいです。
子育てもありますが、何年先になっても、また働ける環境になったら
ぜひ戻ってきていただきたいです。
ひとまず 彼女が元気な赤ちゃんを産んでくれることを願いたいと思います。
(2014年08月発行)