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いより通信 vol.113 (2014年07月号)

「あるべき姿」を伝えよう

みなさん、こんにちは。
社労士のいよりです。
ただいま、社労士繁忙期中です。

6月末になんとか、労働保険年度更新を終え
これから7月10日期限の算定基礎届の作成です。

社労士として独立開業して今年で8年目になります。
「繁忙期」と称するくらいにお客様が増えてからは
ずっと有能な職員さん達がいたので
事務作業での「繁忙期」を経験したことはありませんでした。

今年は職員さんの養成が間に合わず
土日も返上して、自分自身で事務作業をしております。

かなり大変ですが、次のステップに向けて
事務所が抱える業務量を把握することができて
よかったと思っています。

人材不足はもはやどの業界でも同じです。
これまでのように、教育訓練をしたり
こちらで業務の具体的な指図をしなくても
丸投げで業務をこなしてくれるような人が来てくれるとは限りません。

個々の能力に頼るのではなく、事務所として
誰に何の業務を担当してもらうのか、
またミスなく、効率よく仕事をしてもらうためには
どんな業務にフローにすればよいのか、など
我々のような小さな事業では、全体を見渡すことができる
我々経営者が仕組みをつくっていくべきだと考えます。

加えて、私が、職員さんに口を酸っぱくして伝えていることは
「誰のために」「何のために」かを考えて業務を遂行してください、ということです。

仕組み化をするということは、業務を細分化することにも繋がります。
ひとつひとつの業務を単純化して、あるパターンを覚えれば
誰にでもできて、チェックもしやすくなるのです。

しかし、目の前のパーツを組み立てるような仕事をしているだけでは
成長はありません。
今、自分がしている仕事は誰のためのものなのか、また何のためにしているのかを
考えることで、プラスアルファの気づき力が発揮されるのです。

我々、仕事の指示を出す方も、「完成形」を伝え
いつまでに何をどのように完成させたいので、
ついては、貴方にはいつまでにこの部分をどんな形で作ってほしい、という
ような指図を出すことが必要だと考えるのです。

自分の頭の中にある「あるべき姿」は、周りの人には伝えないと伝わりません。
目標をきちんと示し、「いつまでに」「なにを」「どんな形で」を伝えていきたいですね。

自分以外の人に思いを伝え、それを形にすることはかなり難しいことだと感じています。
でも組織としてのクオリティを高めるために、自分自身もくじけず
いつも前を見て進んでいきたいと思います

 


 

7月給与の注意事項

1)労働保険料の申告・納付期限は7月10日です。

2)社会保険 算定基礎届の提出期限は7月10日です。
4月の通勤費アップに伴い、標準報酬月額が従前より2等級以上変更になる場合は、
月額変更届の提出が必要です。通勤費自体の上昇幅が小さくても、残業をしていたり、
報奨金などの支払いがある場合は「月変該当」になる場合があります。
算定基礎届作成の際に従前と比して2等級以上の差がある場合は、ぜひ原因を確認してみてくださいね

3)賞与の支払いがある場合は、源泉所得税の納付だけでなく、「賞与支払い届」の提出もお願いします
 

今月の気づき

先日、高校生の娘と、事務所の近くにあるセントレジスホテル大阪でランチをする機会がありました。
土曜日に授業を終えた娘と待ち合わせをし、お店に入ったのは13時すぎでした。

ランチは前菜とデザートがブッフェスタイルになっています。
こじんまりとしたレストランで人がバタバタ出入りしませんし
何よりとっても美味しいので、何度か利用しています。

先日は、娘と進路のことなど話しつつでゆっくりしすぎて
デザートを取りにいったときにはもうほとんど残っていない状況でした。
娘も私もデザートラバーズではないので、「まぁいいか」って感じだったのですが
おそらくその様子をホテルの人がご覧になっていたのでしょう。
しばらくすると、デザートの盛り合わせを席まで持ってきてくださったのです。
その気遣いにビックリしました。

こちらのホテルのランチは決してお安くはありません。
でも、きちんとしたお料理をいただくことができて
こんなに気持ちのよいサービスを受けることができるのであれば
お金以上の価値があると考えるのです。

経済的事情でいつもいつもは利用できませんが
お手軽なファミレスに何度言ってもハッキリ言って得るものはありません。

「やっぱり不味いな」

「ママ、ここに来るたびに言ってるで」

と言われるのが関の山・・

これから大人になる娘に、よりよいものを経験させてあげることで
彼女の初任給では行けないお店であったとしても
「いつかは行けるようにがんばろう」と思ってもらえるのでは・・と考えております。

自分が常に手に届くものだけで満足していては成長はないと、バブル世代の私は考えています。
より美味しいものを食べたい、旅行に行って美しい風景を見たい、という欲望が
原動力となり、多少辛くてもがんばろう、と思えるのでは・・

久しぶりに「あ?やられた」と感じたサービスでした。
私もお客様に言われる前に、まずは行動!を心掛けたいと思います。



 

(2014年07月発行)

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