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社員に「当事者意識」をどう持たせるか
みなさん、こんにちは。
2013年も残すところ3カ月になりました。
とっても早いです。
9月の終わりから大学院の後期授業が始まりました。
後期は1月の中旬までなので、こちらも残すところ
実質3カ月です(お正月休みがあるので)
日々、いろいろなことに追われていますが
月日が流れるのは早いですね。
ぼーっとしていても時間だけが過ぎていきます。
時間の流れに沿って自分も成長をしていきたいですね。
さて、経営者のみなさんと話をしていると、話題は人のことになります。
「従業員さんがこんなことをやってくれて、すごく助かってるねん」という話もあれば
「経営者にとって大切なことは「忍」の一言や」というような話もあります。
自分以外の人を使って、事業をやっていくって、私自身も経験してみて
これだけ大変なのか、と思っています。
我々のような個人事業や、少人数でやっている会社だと
社員一人一人がいかに、「経営者も他の社員も同じ舟に乗っていて、
自分もオールをこがないと舟は前には進まない。
下手をすると沈んでしまう」ということを意識して
仕事をしてもらえるかどうかで、かなり変わってきます。
例えば大企業が豪華客船だとすると、中小企業は皆が船員の小舟です。
うちのような小規模の事業は、いかだレベルです。
大波が来たら転覆してしまうような・・(笑)
大きな船は役割分担が明確で、船に乗りたい人もたくさん集まってくるので
人を選抜することができます。
沈まないように動かすために、お金をかけて英知を集め
個人の能力というよりも「仕組み」で船を動かすようになっています。
ところが小さな舟は、危険を承知で、敢えてそこに乗りたいという人は少数で
今、いる人材でいかに舟を沈まないように動かすかを考えざるを得ないことになります。
しかも一人の人がいくつもの役割を担うことになり、そもそもその人が持つ
判断力や価値観が頼りなのです。
小さな事業をしている経営者に話しを聞いてみると
複数の人が「自分のコピーロボットをつくるつもりで社員を育てている」という
ことをおっしゃっていました。
自分ができること、自分の仕事に対する価値観を社員に教えこむのです。
自分自身は創業者なので、まさに事業の当事者です。
当事者の視点でモノを見ることができる社員を育てるということですね。
補助の業務ばかりをさせていると、社員はいつまでたっても
経営者の庇護の下にいるような感覚になります。
そうではなく、経営者自身が自分が担当している業務を引き渡し
(もちろん実務の部分ですが)、自分自身を一旦社内失業状態にし
新しい業務の開拓を自らに課すという方法を取っておられるようです。
コピーロボットをどんどん生産していくことで
その下の社員はコピーロボットが育ててくれるようになるので
自分自身は末端の社員教育に悩まされることなく、
事業の拡大に邁進できるとのことでした。
ただ、最近は「事業拡大」が果たして正解なのか、という疑問も持っています。
経営は各自のスタイルがあり、価値観も違います。
自分の事業を手伝ってくれる人は必ずしも雇用関係でなくても成り立つかもしれません。
事業をやっているということは、常に課題と向き合うことだと考えています。
他人がどうとかではなく、自分にとっての正解を見つけていきたいですね。
10月給与の注意事項
1.都道府県別の最低賃金が変更になります。改定日以降は新の最低賃金が適用になります。大阪府については、平成25年10月18日から819円(深夜 1024円)になります。 ご注意ください。
■厚生労働省 平成25年 地域別最低賃金の全国一覧
2.9月から厚生年金保険料率が変更になっています。10月給与計算の際には新保険料で対応してください。算定基礎届の結果の変更後の保険料をご確認ください。
今月の気づき
9月の終わりから10月にかけて、中学生の息子の体育祭、
高校生の娘の文化祭での吹奏楽部の演奏と
子ども達の日々のがんばりを見ることができる機会が続きます。
日頃は接する時間も短く、「がんばってるか、がんばってるよな、今日もがんばりや」
としか言えませんが、子ども達は自分達の所属する社会の中で
親の庇護から外れて、他人との関係の中で自分の頭で考えて
一所懸命にやっているんだろうなぁと推察します。
今、読んでいる『人を動かせるマネージャーになれ!』
(ブライアン・トレーシー著 / かんき出版)の中に
子育てと部下の育成方法について、リンクさせている箇所がありますが、
離れていても自分の子どもを信じることができるのは
小さいときから同じ環境で過ごし、価値観を共有し、
お互いに相手を絶対に裏切らないという信頼関係があるからだと考えます。
この「価値観の共有」というのは、これまで過ごした環境が違う人とは、
なかなか難しいものではないか、すなわち、子育てと社員教育とは
必ずしもイコールではないのではないかと思う次第です。
(前段の投稿の続きのようになりますが)
私のポリシーとして、「自分に近い人を幸せにできない人は他の人も幸せにできない」
という考えがあります。
まずは家族が不安を抱えずに、笑って過ごすことができるように
精一杯のことをやりたいですし
その次は、事務所の職員さんたち、さらにお客様に、という形で
幸せの輪を広げていきたいと思います。
まずは子ども達の成長を見ることができる行事が楽しみです!
(2013年10月発行)