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社員の健康管理に気を配りましょう
みなさん、こんにちは。
今年もインフルエンザが猛威をふるっていますが
みなさんは、大丈夫ですか?
私には中学1年生の息子と高校1年生の娘がいるのですが
相次いで学級閉鎖となり、脅威がそこまで迫ってきております。
(注:彼らは、インフルエンザにはなっていません)
幸い、うちの家族はインフルエンザに罹患したことはこれまでほとんどありません。
子どもたちは0歳から保育所通いで、各種病原菌に対する抵抗力を
小さいときに身につけているから、と考えているのは私だけでしょうか?
さらに、学校を休んだところで、家に母親がいるわけでもなし
自分ひとりで寝ておかなければならないので病気になってはいけない、という
緊張状態にあるからではないか、とも考えています(笑)
まさに親はなくても子は育つ。
子どもは環境に応じて、強くなるものなんですね。
ともあれ、体調不良のときに無理は禁物です。
初期であれば、1日、2日寝ていれば回復することもありますが
(インフルエンザではなく、通常の風邪の場合)
無理をすると悪化し、結局長引いてしまうことになるので
私は調子が悪くなったときは早めに思い切って休むようにしています。
年度末が近付き、自分の個人的な理由で休むわけにはいかない、と
いうケースもあるかと思いますが、結果的に長期で休むことになり
周りの人やお客様に大きな迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。
社会人であれば、健康管理も仕事のうちですので
体調を崩さないように気を配る必要がありますが
期せずして体調を崩してしまってからは、早めに受診をし、
休養を取り、早期回復に努めるようにしましょう。
社員を管理する立場にある管理職の人は、部下の体調にも気を配る必要があります。
会社には「安全配慮義務」があり、社員の健康状態に配慮しなければならないからです。
健康状態が悪化しているときの、残業や休日出勤、
さらに出張に対して配慮をしなければなりません。
部下が抱える仕事の進捗状況を把握し、万が一のときには他の人が
フォローすることができるようにしておきましょう。
体調が悪そうなときに、「自己管理もできないのか!」と叱り飛ばすのではなく
調子が悪い人が、調子が悪いと申告できような職場の雰囲気をつくることを
心がけましょう。
自分の利益だけを考えて主張をするのではなく「困ったときは助け合う」
皆がお互いに他人のことを思いやれるような職場にしていきたいですね。
2月給与の注意事項
2月給与の注意事項は特にありませんが、平成25年4月1日からの法改正に向けての
準備をしていきましょう。
1)定年後再雇用の条件を決めた労使協定は締結されていますか?
平成25年4月1日より、60歳定年で、65歳までの継続雇用制度を導入している会社は
60歳時点では、労使協定のよる社員の選別はできず、
61歳までは解雇事由に該当しない限りは希望者全員を再雇用することになります。
61歳以降の継続雇用については、平成25年3月31日までに締結した
労使協定の基準に基づき社員の選別をすることができます。
(以降3年ごとに1歳ずつ上限年齢が引きあがり平成37年4月1日以降は
選別基準を設けることはできず、原則として希望者全員を再雇用することになります)
会社としてやるべきことは、定年後再雇用の条件についての労使協定の締結、
および見直しと定年後の再雇用の社員について、1年契約にしている場合は、
契約更新の条件をシビアに設定するようにし、更新手続きをきちんと
行うようにしましょう。
継続雇用に関する労使協定・就業規則・定年後の再雇用社員の雇用契約書の
3点セットでの見直しを3月末までに行うようにしましょう。
2)契約社員の就業規則・雇用契約書の見直しを行いましょう
平成25年4月1日に改正労働契約法が施行となり、施行日以降5年を超えて
契約更新がなされる場合、契約社員は会社に対して、無期の雇用契約への
転換を求めることができるようになります。
会社がやるべきことは、自社における契約社員の勤務実態の把握と、
契約更新手続きの厳格化です。
契約社員とは、雇用期間の定めのある社員を指します。
今後は契約期間ごとに契約書を交わし、「自動更新」とならないように
シビアに管理を行うようにしましょう。
契約社員就業規則、雇用契約書の見直しを3月末までに行うようにしましょう。
今月の気づき
先日、某会社に勤務する舎弟くんの結婚式に参列してきました。
結婚式には、彼の元同僚の男性と小学生の男の子も参列していました。
親戚でもないのに、小学校高学年の男の子がお父さんと結婚式に来ているって
不思議だったので、聞いてみると、小学生の男の子と、新郎である舎弟君の間には
心温まるドラマがありました。
そのおうちは父子家庭でした。
あるとき、お父さん(舎弟くんの元同僚)が3か月の東京出張を命じられたそうです。
泊まり込みでの研修の仕事でした。
近くに親戚はおらず、学校があるので、連れていくわけにもいかず
困っていたところ、一人暮らしをしていた舎弟君が名乗りをあげて、
平日は毎日、おうちに泊まりにいってたそうです。
通勤に1時間以上かかる距離でした。
さすがに食事は近所の人に頼んでいたようなのですが、
ひとりで晩に家にいなければならないって、同時小学校低学年だった
子どもには耐えきれないことだったと思います。
私は結構舎弟くんとやりとりをしてたつもりなんですが、そんな話は一切出ず
今回初めて知って、心の底から感動しました。
披露宴のあとに、新郎の舎弟君にそのことを伝えると、
「〇〇さん(子どものお父さん)には世話になってましたからね」とのこと。
彼の頭には「困ったときはお互いさま。目の前にいる困った人をほっておけない」
という気持ちがあったのでしょう。
人って誰かの役に立ちたいって根本的に思っていると思います。
しかし、他人に対する思いが通じないときや、ときには裏切られるときもあり
それが繰り返されると、「他人は関係ない。自分さえよければよい」
という自己の殻に閉じこもってしまうのだと思います。
まずは、周りの人の役に立つことは何かを考えて
行動に移してみましょう。
皆が他人のことを思いやることができるようになれば
ギスギスした職場での人間関係も解消され、
パワハラ・いじめなどもなくなるのではないでしょうか。
他人のことを思いやることで結果的に自分も過ごしやすい
環境を得ることができる、をめざしたいですね。
(2013年02月発行)